再帰 manami solo exhibition

今年は本当に暑い暑い夏でした。
9月に入り、ようやく過ごしやすい日が増えて、夏の終わりを嬉しく感じたことは今までなかったな・・と思います。
ta GALLERYも動き出しました。

今回の展示は、とても細い糸をかぎ針でアクセサリー、帯留めなど、繊細な作品を制作されているmanamiさんです。
manamiさんとは出会って8年になります。
いつもお会いした時は、制作や作品の話はほとんどせず、日常の出来事から思想の話など、、話が尽きません。
「波長が合う」とは、こういうことだと実感していました。

お話を重ねるうちに、いつか個展ができたら素敵だろうな。その時は身に着けるものだけでなく、
もっともっとmanamiさんが日々感じていることを表現できたら・・と思っていました。

展示が決まり、今回の展示についてメッセージをいただきました。

テーマ 『再帰』について

私が作品を作る際、主にインスピレーションとなるのは、自然のモチーフです。
身近な例としては植物がありますが、栄養を吸い上げ、陽の光を浴びるのに無駄のないその形状は、
いくら見ていてもあきることがありません。
そこに至るまでの何千万年という時間のもたらす説得力を感じるからかも知れません。

以前、何となく皿にのせていたブロッコリーの蕾ひとかけらと、それらが幾つも重なり全体と同じ形が似ていることに興味を持ちました。こうした細部と全体の類似をフラクタル構造と呼ぶそうですが、誰の意図にもよらない、何らかの正しさ・法則がもたらす感動を作品にも反映させたいと思いました。

『再帰』とは、元の状態に戻ること。
あるいは全体像が細部の中に再び現れることを指す言葉で、たとえば葉脈に樹木の姿を重ねるようなイメージです。

ほとんどの作品は、途中でハサミが入らない、途切れることのない一本の糸で編みます。
デザインを起こしてからでなく「きっと、こうに違いない」と手を進めることが多く、その時の心境は、それは宇宙なのか自然なのか‥何かの法則にただ従ってるかのようです。
 手の中で形を作り、起点が再び終点に戻した時の、始まりも終わりもない、安らぎの中で生まれた作品の数々を展示します。

再帰 manami solo exhibition
9・16~9・24


平日 12:00~19:00
土日祝 11:30~18:00

manamiさん在廊日時は、Instagramでお知らせします。
皆様のお越しを心よりお待ちしてます。



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